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2008/06/17

天体望遠鏡

天体望遠鏡の構造は「屈折式」と「反射式」に大別されます。屈折式は対物レンズを数枚使用しているため鏡筒が長く重たいのが難点ですが視界が安定しコントラストもよくどんな天体観測にも対応します。反射式は凹面鏡を使い光を集めますので大口径の鏡筒でも比較的軽く中心部の像がシャープなのが特徴です。天体望遠鏡の性能は集光力・分解能・倍率で決まります。対物レンズの口径が大きいほど集光力・分解能は向上します。倍率は対物レンズの焦点距離を接眼レンズの焦点距離で割った値です。天体が最もよく観察できる倍率を有効最高倍率と言います。これ以上倍率を上げても天体像が暗くぼやけてしまうだけです。またレンズの性能も天体観測には重要な要素になります。
実際に天体観測を行うと理解できることですが高性能レンズを使用した望遠鏡とそうでない望遠鏡とでは像に雲泥の差が出ます。
倍率200倍の普通のレンズを使用した望遠鏡よりも倍率100倍でも高性能レンズ(アクロマートレンズ)を使用した望遠鏡で見る像の方がはっきりと美しく見えるものです。
天体観測の種類によっては双眼鏡も威力を発揮します。大型双眼鏡で夜空を見上げると星座全体の形が見えますし天体の位置関係なども視野の中に一度に取り込むことが出来ます。
メソポタミア文明からギリシャ文明に引き継がれた「星座」を季節ごとに探索する楽しみ、周期的に現れる惑星、何時も美しい姿を見せてくれる地球の衛星「月」 皆さん、星空探索に出かけてみませんか~~